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不動産仲介とのトラブル事例!土地購入した後に後悔しないために

記事監修者

 神戸ブライト法律事務所
弁護士 岡田和也

【最終学歴】同志社大学 法学部 法律学科

【専門分野】不動産 相続 交通事故(重点的取扱分野)



平成19年(2007年)9月に弁護士登録。
その後、約15年間の実務経験を積む。
民事事件においては、特に、不動産、相続、交通事故に関する対応を得意としている。
相続に関しては、平成25年(2013年)9月に、非嫡出子の相続分を定めた民法第900条第4号ただし書きを違憲と判断する最高裁判所決定を、日本で初めて獲得。
メガバンクにおけるセミナー講師として数十回登壇しているが、話が具体的かつ分かりやすいと好評を博している。

URL http://www.kobebright.jp

【体験談】隣地の塀が越境!!買った土地に思った大きさのマイホームが建たない!

私たち家族は東京の郊外に広めの土地を買って、可能な限り広々とした家を建てようとしていました。 そこで買った土地が現在の場所です。
今住んでいるところから少し離れた不動産屋さんで紹介を受けた土地です。問題は土地購入後、建物を建てようとしたときに発覚しました。

越境があった土地を購入

夫と私には好きな映画があって、そのロケーションとなった場所の近くに住みたいと思って探し回り、最終的には値段も広さも理想的な土地を見つけました。
ただ、購入時に隣家の塀が、私たちの購入する土地の一部に入り込んでいるとの情報を受けました。
それでも不動産屋の担当者は、隣家が近く家を建て替える際に、問題を解決すると書面をもらっていると言っていましたので、それなら安心と私たちは購入を決めました。

建ぺい率の関係で家を小さく建てなければいけないと判明

しかし、いざマイホームを建てようとすると、希望通りの広さで建てられないと言われました。
土地に対して建てられる建物の大きさが決まっているため、お隣さんの塀が私たちの土地に食い込んでいる分だけ、現状で建てられる家の広さも狭くせざるを得ないと知ったのです。がくぜんとしました。

解約かそのまま建てるかの決断

すでに土地を購入してしまっている状態。解約できるかできないか?も含めて悩みました。不動産屋が言うには、解約は可能だけど、手付金はもどらないとのこと。
夫と協議をした結果、今の土地は広さだけでなく、立地もかなり気に入って購入していたので、最終的にはそのまま希望より狭い家を建てることになりました。

もともと広めの土地を購入していたので、住む分には困りませんが、今でもお隣さんの塀を見ると少しやるせなさがありますし、お隣さんとも心打ちとけて話そうという気になれません。(もちろん表面上は仲良くしていますよ。)

専門家からのコメント

土地を買ってしまってから発覚するトラブルですね。隣家の越境は土地のトラブルでも多い事例です。 建て替える時に直すという話もよく聞きますが、実際に家を建てる時に越境部分がなくなってなければ意味がありません。 越境している塀については、本来、あなたから隣人(塀の所有者)に対し、撤去を求めることができます。

しかし、隣人が任意に対応してくれなければ、裁判所での調停や裁判をしなければならないことになります。この場合、解決するまでにかなりの時間と費用がかかります。

また、隣人が越境していることを落ち度なく知らずに塀を設置して10年以上が経っている場合や、隣人が越境していることを知りながら塀を設置して20年以上経っている場合は、隣人から、その越境部分を時効により取得したと主張される可能性があります。これが認められた場合は、塀の撤去を求めること自体ができなくなってしまいます。 そうなると、越境により土地の面積が小さくなっている前提で対処しなければならないということが出てきます。

土地を決めるときは設計士に相談を

不動産仲介で働くスタッフは土地情報を豊富にもち、立地などに関しては専門的な知識をもっていますが、その土地に建てる家の知識が豊富というわけではありません。
このスタッフもお客様の希望の土地を見つけた!という喜びのあまり、すぐに情報提供をしてくれたのだと思います。

希望の大きさの家というものに対してイメージが出来ないため、隣家の塀があるので、その大きさでは家が建てられないですよということを伝えたとしても、代わりの家の案を出せないのです。
たとえば、150㎡の土地であったとしても、隣家の塀が10㎡割り込んでいた場合、140㎡の土地の基準になってしまうのです。
建ぺい率が60%の場合、本来建てられた大きさは90㎡の大きさに対して、84㎡になります。一般的な2階建ての家を建てようとすると、容積率の兼ね合いもありますが、最大約10㎡の延床面積がなくなります。イメージとしてトイレとお風呂分の面積がなくなるのです。

こういったことにならないためにも、設計士のいる不動産仲介に相談することをオススメします。
隣家の越境によって、予定した広さが○○㎡だけだとイメージがつかないところを、分かりやすく説明してくれることもあり、建ぺい率が下がった場合の代わりの間取りプランを考えてくれる場合もあります。

まずはセミナーに参加する

土地探しのスタート時点で、もしも上記のような知識があれば、150㎡に建てられる家!ではなく、140㎡に建てられる家とイメージしていたかもしれませんし、逆にそれであれば買わないという選択肢も買う前にあったはずです。
隣家に対して、腹に一物もつことなく、快くお付き合いが出来たかもしれません。そう考えるとやはり土地探しのセミナーに参加することがものすごく大事ですね。

セミナーでは土地情報の見方・探し方などから、そういったトラブル事例をさまざま教えていただけるので、買ったあとに後悔することが少なくなります。失敗しない土地探しはセミナーからスタートするといえるでしょう。


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